海に眠る資源 3
しかしながら、コンソーシアムは次の段階へ進もうとはしませんでした。
もはや技術不足がその理由ではなく、経済的環境のせいでした。
その1つには、金属の価格があまり安定していないことがありました。
ほとんどの採鉱会社は、1970年代に下落したニッケルやコバルトの価格から、彼らの収入額を割り出していました。
価格が再度上がらなければ、利益を見込んだ経営などできるはずもなかったのです。
また、採取した団塊が、金属市場全般にいったいどれほどの影響を与えうるのかということも未知数でした。
仮に1、2の会社が採鉱を開始し、それによってコバルトやニッケルなどの金属供給量が増したとします。
しかし、それがいったい価格にどのようにひびいてくるのか、誰1人として断言できる者がいなかったのです。